局所的登山ブームが起こっているッッッ!!! その2

前回のハイキングで味をしめた。さいしょのどうくつをクリア(やばいところもあったが)したので、次は少しハイレボーな、ガツンと効く冒険を求めて、前回使わせてもらったサイトから少しきつめのシナリオを選択する。

伊豆ヶ岳, 正丸峠, 伊豆ヶ岳を越える道|ハイキングマップ(奥武蔵エリア)
総歩行距離:15.5キロ
総所要時間:5時間5分

というもの。実際はもうちょっとかかった・・・それもまた無謀な無計画さゆえ。過ちを繰り返すのは馬鹿だ、と小学校の先生も言っていたのに・・。
西武秩父線正丸駅

前回ダークゾーンを歩くことの恐怖身を持って知った自分は、正午前に登山口についた。防寒着としてユニクロヒートテック下着をデイバックに潜ませてさあレッツゴー!

自分が何をしようとしてるかを親切に教えてくれている。

登山口。舗装道路が続く。

ビュイックの廃車が・・・。いい錆具合だ。

このあたり、江戸時代は製材業が盛んで、船を使って都心に材木を運んでいた。その名残なのか凄い豪邸があったりする。代々お金持ちなんだろうな。




腐ったコカ・コーラの看板。棄てられているようだけどここで生きてた。

沢庵漬けをつくっているのか?カンピョウか?
どちらにせよほぼ近所の方では見ることのない景色である。

徐々に山道らしき景色になりはじめる。正丸峠はまだかいな。

突然変異体のごときゴム製のマスクが。恐怖心を煽るためなのか…。
畑の側なので案山子がわりなのか、説明はつかない。

あふあふ、山道が続く。峠の頂に近づくに従って傾斜がきつくなる。
崩れかけた木の杭製の階段が心臓を締めつけ汗だくに。恐らく気温は14,5℃なのに。

正丸峠山頂でオニギリを食す。家から持ってきた1合握りx2個…ペロリ!
具は梅干だけのシンプル・イズ・ベストかつスタンダード握りだけど異常にうまい。
空腹感は最高の調味料だし、カリスマシェフ100人分の仕事にも匹敵するっ!!(検証不可だけど)

あふあふ・・

紅葉が目に心に染み入りまするー

何やかやで伊豆ヶ岳山頂に到着ー!何故か携帯のアンテナが立っていて、Twitter更新が出来た。
やったー、やったー、俺はお前やったんだよ〜!!

伊豆ヶ岳山頂なう。何故か電波バッチリ。851メートルだけども絶景なり。 2:08 PM Nov 26th Keitai Webで


右にある子の権現(ねのごんげん)を目指します。その前に天目指峠を超えて行かねばなりません。現在2時過ぎ。時間は大丈夫だろうかと心配になる。

この辺り、広くて緩やかな登り降りが続きます。ラップタイムを稼ぐためにも小走りで気分は千日回峰行の修験者。汗だくです。

奇岩を見つけたので撮っておいた。はひはひ。

ツイター!!天目指峠!!Google日本語入力にかえたら地名が一発変換出来るのでそのことに吃驚している。
天目指峠の名前の由来は、アマメという作物を栽培(指す)所からきたとか諸説あるらしいが忘れた。龍神様を祀っており、昔野暮な樵が禁じられた鰻漁をしてこれを喰ったところ龍神の逆鱗に触れてしまい集落ごと洪水でブチ流されたという経緯があり、それ以来このあたりで禁漁期に鰻取るなと言われていたらしい。こんな縁起を書いた看板が至る所にあり、疲れも和らぎます。

そろそろ日が暮れ始めてきたよー!!焦りが募りますが、天目指峠から子の山までは、憶えているだけで5つ位の峠を登っては降りてを繰り返し「俺はお前なんだってこんなツライ事をやっているのだ」と自暴自棄になりかける。「俺はお前もう駄目かもしれんね」とつぶやき、子の山の頂に小さな社を見つけた。又下って登るのカーと疑りつつ山頂を降ると、おお、見よ視界が開けてくるではないか。

子の権現様じゃー!!子の聖が悪党のはなった火を精神力で消したとかなんとか、縁起が刻まれている。子の権現の二本スギと、子ノ権現天龍寺をチラ見して周章てて下山。だって、もう辺りは暮れ始めているじゃないか!!またダークゾーン歩くのイヤだよぉ。
写真取り忘れたけど山門の阿形吽形様像がマジで恐ろしかった・・。
ここから終着点の吾野駅までは約4キロの道のりが残っていた。が、完全に日が暮れる前に山道をパスしておけば残りは舗装路のはず。急げー、とばかりに急いで下山した。流石にヘトヘトでしたが、気分は超、超爽快でした・・。

ちなみに、今まで通って来た山道は「関東ふれあいの道」という名前のふれあいとか緩い感じと全くホド遠い、かわいい名前がついていた。

そもそも、なんでいきなり登山なんて糞面倒なことに手を染めたのか、エントリを書きながら思い出したので一応書いとくと、

  • 最近次男が生まれて、里帰り出産中の嫁さんの負担を軽くする為に長男をこちらで預かっていた。といっても自分は仕事でほとんどをお婆ちゃんに任せていたけど。
  • 同時期にデスマーチ案件に投入されていて、精神的にも肉体的にもかつて味わったことないくらい疲弊していた。後味の悪い抜け方をした所為で自分の中で区切りがつかなかった。
  • 上記案件で無茶したせいで体力的な衰えをひしひしと感じだしていた。

なんでこんな辛いことをワザワザするのか、それは未だに判りません。ただ、登山だのハイキングだのは地点から地点への目標がハッキリしていて、ポイントごとに達成感を味わえるのが面白味の一つと言えるでしょう。仕事でスケジュールをこなしていく感覚とか、RPGでイベントこなしていくのと変わりません。それも体を使ってやるので、満足感もシンプルで納得いきます。生還した、喜びは終わりに飲むビールの旨みをさらにエンパワーしますしね。

結論

ベタは凄い!!中高年だけの趣味としておくには惜しい!!

次のミッションはどうしたものか・・。