初詣で登山

あけましておめでとうございます。
2009年になりました。どこかでつながっている方々も、明示的な関係の方々も、どうかよろしくお願いします。

突然だけど、ぼくはシナイ山に2回、夜中から上り始めて明け方に山頂に登ってご来光を拝んだ。ユダヤ教徒でもなくコプト教徒でもないのに。昼間は砂漠の灼熱が支配するシナイ半島でも、山頂は信じられんくらい寒い。寝袋に包まっても歯噛みがとまらないぐらいだった。2回のご来光を眺めた感想は、-エジプト行きの飛行機の中で隣の席だったイスラエル人が、「シナイ山登ったら?あそこから世界が始まったんだよ。」とかなりマジな目でいわれて引いたのを思い出していた。5年ぐらいインド北部に住んでいたらしく、いきなり僕の頬にキスしてきたりとか気色悪いおっさんだった。-どれ程という事もなくて、その文化に育ってみないとわからないことがいっぱいあるんだろうな、というほどだった。あまりに長い寄り道なので本題に戻す。

んで、嫁の実家のすぐ裏から林道を通り、山道を尾根伝いに2時間ほど歩いて神社に初詣に行ってきた。義母と義弟と嫁さんとぼく、そして2歳の子供づれで。子供はとても歩けないほどの山道なので、リュックに頭だけ出す格好でまず登山好きの義母が1時間程担ぎ、交代して僕が1時間神社まで。最初は何だって正月早々こんな事しなけりゃならんのだとかぶーぶー文句垂れていて案内役の義母は悲しげだったが途中休憩で食った握り飯のウメーこと!「日本昔ばなし」に登場する握り飯ばりの旨そうさ加減をイメージしていただきたい。そんぐらいこの普通の塩+じゃこの握りめしがやばかった。その握り飯を何故かリックの中で動いていなかった子供が一番食っていたのはご愛嬌。

山の尾根伝いに上ってくると裏手から神社に入る。(車の参詣は正面から長い階段)なんだか巡礼みたいだなとぼんやり神聖みたいな気分になりやり方があってるか知らないけど心から拝んだ。近年一番印象に残る参詣だった。今年も色々、たくさんあるでしょがよろしくお願いしますと。
シナイ山だったり日本の神社だったり全くまとまりのない文章だけど、低地から高所に上がって祈る、見たいな事を結構やってるな俺、と思ったりした。

ピラミッドでもモニョモニョしたしなぁ・・。